sugukesu’s diary

かまくらの中は温かい

スノ×スピッツの話④

 
Snow Man×スピッツは心の健康に良い

 

これまで3回に渡って話してきたSnowManメンバーとスピッツの曲のマリアージュも今回で最後となります。

 

岩本くん・深澤くん編

スノ×スピッツの話① - sugukesu’s diary

 

渡辺くん・宮舘くん編

スノ×スピッツの話② - sugukesu’s diary

 

阿部くん・佐久間くん編

スノ×スピッツの話③ - sugukesu’s diary

 

これまでのブログを見てくださった方、とりとめのない話を聞いてくださりありがとうございました。

初めてこのブログを読んでくださっている方もありがとうございます。

これまでと同様、あくまでも個人的に蓄積されてきた一人一人のイメージなので、この人は絶対にこうだ!と決めつけるものではありません。個人的なイメージと言っても勝手なフィルターをかけて話すのは避けたいので、できる限りこれまでの雑誌やインタビュー、動画などで見てきたことを元にして考えていきたいと思います。ただ出典が分からないものが多く、そこは大変申し訳ないです。(そのため↑のように個人的に蓄積されてきたイメージという表現を使いました)

Snow Man×スピッツについて、最後ブログとなります。康二くん・目黒くん・ラウールくん編です。3人分なのでこれまでよりかなり長いブログになるかと思いますが、もしお時間があれば読んでいただけると幸いです。よろしくお願いします。

 

 

 

康二くん

 

【ハチミツ】

スピッツ ハチミツ 歌詞 - 歌ネット

 

一人空しくビスケットの しけってる日々を経て

出会った君が初めての 心さらけだせる

 

ここの歌詞は、いかにも’’恋’’という感じで可愛いですよね。「君」との出会いについてアップテンポな曲調で歌う雰囲気が、お茶目な康二くんのイメージに合うと思います。続けて歌詞を細分化し、少し深堀りしながら考えてみました。

「一人空しく」からスタートする歌詞は、自他ともに認める寂しがり屋さんの康二くんのイメージに合っていると思います。次に「ビスケットの しけってる日々を経て」に目を向けると、ビスケットのベージュ色が思い浮かびます。康二くんはベージュコーデが好きですよね。

「ビスケット」が「しけってる日々」というと、デリケートな話になるかもしれませんが、どうしてもなにわ男子ができて且つまだSnow Man入りが決まっていなかった時の康二くんを思い出してしまいます。でもこの「日々を経て」Snow Manのメンバーと「出会った」のですよね。それまでも交流はあったと思いますが、グループのメンバーになったことで本当の意味で「出会った」のかなと思います。メンバー入り当初は上手く自分を出せなかったという康二くんが今では「心さらけ出せる」ようになって本当に良かったです。

アップテンポで可愛い雰囲気の曲ですが、このように考えると少しシリアスな面も見えてきますね。

 

素敵な恋人 ハチミツ溶かしてゆく

こごえる仔犬を 暖めて

 

このサビは「出会った君は初めての 心さらけ出せる」から繋がっていますね。メンバーは「恋人」ではありませんが、強い信頼関係で結ばれていることは確かだと思います。康二くんの場合恋人ではないとしても、くっついたり膝枕をしてもらったりと、メンバーにたくさん甘えていますよね。まさに「ハチミツ」のような甘さと可愛さだなと思います。そう言えばハチミツと言えば、康二くんの瞳の色はハチミツのような色をしているとファンの間で話題にもなっていましたね。ハチミツの色、甘さ、康二くんのイメージに合うなと思います。「溶かしていく」とありますが、固まってしまったハチミツが溶けていく様子なのでしょうか。先程話した「心さらけ出せる」とも繋がるイメージですね。

「こごえる仔犬を暖めて」とありますが、「こごえる仔犬」を暖めるにはハグをしますよね。スキンシップが大好きな康二くんを思い出しました。そして「仔犬」というと、うるうるとした目やいじらしさがイメージされます。これも、涙もろい、甘えん坊、頑張り屋といった思わず守りたくなるような康二くんの人となりと重なる面なのではないかと思います。

 

ラクタばかり ピーコートの ポケットにしのばせて 意地っ張り シャイな女の子 僕をにらみつける

 

ここでも「ガラクタ」「ピーコート」「ポケット」「シャイ」とカタカナが並ぶことで、康二くんらしいポップなイメージが膨らむのではないかと思います。※深澤くん編『メモリーズ・カスタム』でカタカナの効果や「ポップ」とは何かについて書いていますので、もしお時間があればお読みください。

スノ×スピッツの話① - sugukesu’s diary

「ガラクタばかり ピーコートの ポケットにしのばせて」という歌詞を見て、思わず自己紹介ラップの時にポケットにホタテを忍ばせていた康二くんを思い出しました。(面白すぎました)康二くんも、ポケットにあれやこれやと何か入れておくタイプなのかもしれません。偏ったイメージかもしれませんが、関西の人はポケットに何か入れておいて相手にあげる、自分で食べる、などといったお楽しみの気持ちやサービス精神をもっている気がします。

「女の子」は、やや距離感があるけれども相手を大切にしたい気持ちがある時に使う言葉だと思います。優しくて可愛い雰囲気でこの曲らしいですし、康二くんも使っていそうな言葉だと思います。そしてその「女の子」が「にらみつける」とあるのですが、康二くんが追う方が好き、簡単に振り向かないでほしいなどと言っていたことを思い出しました。YouTubeでも言われて嬉しかった言葉に「こーじ うるさい」を挙げていましたね。

Snow Man 【向井康二は絶対】絶品箱根グルメをかけたクイズは白熱バトル! - YouTube

康二くんは相手から少しつっけんどんされるくらいが好きなのかもしれません。

 

蝶々結びを ほどくように

 

この歌詞を読むと指先がクローズアップされますよね。康二くんを見ていると、もみあげ手裏剣、動脈ピース、カメラを構える姿など、指先に目がいくことが多い気がしました。康二くんの指はスラリと長くて綺麗だなと思います。

「ほどく」とありますが、ギュッと硬い結び目をスルスルとほどくイメージが浮かび上がります。「ほどく」と類似した言葉に「ほぐす」がありますが、康二くんには人の心をほぐす力があるのではないかと思っています。特に渡辺くんと宮舘くんを見ていると、康二くんに心を解きほぐされたのだろうなと感じることが多いです。渡辺くんは、2019年の段階では康二くんに対してちょっと距離が近すぎる…!と言っていましたが、近頃は康二くんに頼ったりオフでも一緒に過ごしたりすることが多いと話していますよね。恋人にするなら?という雑誌の質問でもよく康二くんの名前を挙げているのを目にします。宮舘くんも雑誌のインタビューなどで、康二くんがメンバーとなってから笑うことが増えた、自分から喋るようになったと言っていますよね。加えて、康二くんは目黒くんについて、真面目すぎて硬いところを柔らかくするのが自分の役目だとTVガイドのインタビューで答えていました。さすがみんなの万能調味料、向井康二くんです。

 

素敵な恋人 ハチミツ溶かしていく

灯りの場所まで綱渡りしたから

 

「ハチミツ」に加え「灯り」という言葉も出てきてオレンジ色のあたたかなイメージが膨らみます。この歌詞は一番と最後のサビに出てきますが、康二くんのメンバーカラーであるオレンジ色が曲全体を包んでいるように思えます。

しかし、最後は「綱渡りしたから」という不安定な印象の言葉で歌詞が終わりますよね。「綱渡り」という言葉からドキドキ、不安、緊張などといったイメージが残ると思います。これらのイメージは康二くんの中にもよく見られる感情な気がします。この「綱渡り」から得られるイメージにより、元気で明るいオレンジにプラスされる深みが生まれるのではないでしょうか。

 

 

涙がキラリ☆

スピッツ 涙がキラリ☆ 歌詞 - 歌ネット


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目覚めてすぐのコウモリが 飛びはじめる夕暮れに

バレないように連れ出すから カギはあけておいてよ

 

今回も「夕暮れ」ということでオレンジ色のイメージからスタートしました。先程の『ハチミツ』でも話しましたが、康二くんのイメージのオレンジ色は、元気!明るい!というだけのオレンジではなく一日が終わる時間帯の切なさや寂しさ、疲れた体を包み込むような温かさを感じるオレンジだと思います。康二くん×夕暮れのイメージについてはフォロワーのはてなブログでも言及されているのでぜひご覧ください。

https://dosukoingen.hatenablog.jp/entry/2022/02/12/010944

「バレないように連れ出すから カギはあけておいてよ」という言い回しもいたずらっぽくて康二くんのイメージと重なると思います。すの日常の康二くんのメールにもありそうな台詞ですね。康二くんの部屋についてのエピソードって、メンバー発信も含め結構多いですよね。細かい部分ですが、だからこそ「カギ」という言葉も自然と康二くんのイメージに重なるような気がします。

 

君の記憶の片隅に居座ることを 今決めたから

弱気なままのまなざしで 夜が明けるまで見つめているよ

 

「君の記憶の片隅に居座る」とは、一見控えめに見えて全然控えめじゃない話ですよね。いつかいなくなることが前提で、でも忘れさせないという。この妙な冷静さと執着心が康二くんのイメージと重なります。(康二くんの執着心についても、以前フォロワーがはてなブログで話していてとても共感しました)

 

※なぜ冷静さと執着心なのか。深掘りして書いてみたのですが、私の文章構成能力の未熟さ故、あまりにも長い!そしてスノ×スピッツから脱線してしまったので今回は省略することにしました。申し訳ありません。

 

「弱気なままのまなざしで」とありますが、なぜ「眼差し」ではなく「まなざし」なのだろうと疑問に思いました。「眼差し」だと「弱気」な割に眼光が鋭いすぎるイメージになってしまうからでしょうか。康二くんのイメージを重ねる上でも、「まなざし」の方が柔らかい雰囲気で合っているなと思います。そして「夜が明けるまで見つめているよ」と続きますが、「夜が明けるまで見つめている」って弱気なようで強気だな…と個人的に感じています。ここも、先程の冷静さと執着心の話題に繋がるかと思いました。

 

浮かんで消えるガイコツが 鳴らすよ恋のリズム

 

「ガイコツ」とありますが、ここもポップで可愛いイメージですね。『ハチミツ』でも話しましたが、康二くんは「恋」が似合うと思います。好きな人や物がたくさんあって、ときめきを大切にしてそうだからでしょうか。

 

同じ涙がキラリ 俺が天使だったなら

本当はちょっと触りたい 南風やってこい

 

「涙」と言えば、Snow Manではやはり康二くんのイメージが強いかと思います。「俺が天使だったなら」は、天使だったならばいいのにという意味で捉えました。康二くんって、「てんち!」と言うような冗談を言いつつ実際は自分はそういうのじゃないなとどこか一歩引いているところがあるような。最近はSnow Man同士の良い影響で自己肯定感がぐんぐん上がっていると思いますが、心のどこかでやっぱりまだ影の部分がある気がします。(個人的な感覚なので、ここは臆測となってしまい申し訳ありません)

「こごえる仔犬を暖めて」の部分でも話しましたが、「本当はちょっと触りたい」というここでもスキンシップが大好きな康二くんが思い浮かびました。そして「南風」と言うと頬に触れる温かさや遥か遠くにある南の島などを想像します。南風と康二くんのイメージは、個人的に以前からかなり重なっていました。オレンジという暖色のメンバーカラーに加えて、脱出島やタイといった南の地方のイメージが強いのかもしれませんね。スピッツに関わる短歌ではありませんが、冒険少年の脱出島にチャレンジする頃に康二くんのことを考えながら書いた短歌があったので載せておきます。


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二度と戻らないこの時を焼き付ける

 

「二度と戻らないこの時を焼き付ける」とは、写真を撮ることと近いのではないかと思います。写真を現像することを写真を焼くとも言いますよね。目に焼き付ける、心に焼き付けるだけではなく、形に残るようにするというのも康二くんらしいなと思います。写真に残しておきたいという感情って、なくしたくない、覚えておきたい、特別なものにしたい、その瞬間を自分のものにしておきたい…といった感情が混ざりあったもののように思います。こんな気持ちが康二くんの心の中にもあるのかな、と想像してしまいました。

 

心と心をつないでる かすかな光

 

元気で明るい関西人!と見せかけて、どこか一歩引いているようにも見える康二くん。スキンシップが好きで、寂しいとすぐに電話をして、人間関係で悲しいことがあると泣いてしまう康二くん。「心と心をつないでる」というところに、人との繋がりを求めている康二くんのイメージが重なりました。スキンシップは、相手に触れることで心の安定を図ったり信頼関係を構築したりする手段なのだろうと思います。物理的ですが、実際はの話かと思います。

涙がキラリ☆』と康二くんのイメージを重ねていく上で、康二くんの影の部分についてじっくりと考えることができました。影と言っても暗いものではなく、人であればもっていて当然の影の部分です。最後の「かすかな光」は、心もとない小さな光だけれども、康二くんの影の部分と対になっている決して消えない光のようにも思えました。

 

 

 

目黒くん

 

青い車

スピッツ 青い車 歌詞 - 歌ネット


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青い車』は、再生を描いた歌ではないかと思っています。再生とは何か、改めて意味を確認したいと思います。

再生とは - コトバンク

傷付いたり汚されてしまったものが再び生まれ変わること、生きとし生けるもの全ての命が続いていくことをイメージして聞いていました。

目黒くんは‘‘生きる力‘‘がある人だと思います。青い車』の再生のイメージと目黒くんのもつ‘‘生きる力‘‘のイメージを重ねながら考えていけたらと思います。

 

 

冷えた僕の手が君の首すじに 咬みついてはじけた朝

 

目黒くんには「冷えた僕の手」という冷感のあるフレーズが似合うと思います。冷感と言っても心の冷たさという意味ではなく、水色に近い青で透明感のある涼やかなイメージの冷感です。目黒くんのメンバーカラーは黒ですが、宇宙sixの時は青でしたし、青もとても似合うと思います。(ブルベですしね)

「首すじ」「咬みついて」という表現は動物的だと思います。そして「朝」という世界が始まる時間帯と「はじけた」というイメージ。これらが組み合わさることで、瑞々しい‘’生命‘’を感じることができます。

‘‘生命‘‘というキーワードに関わり、ここで私が感じる目黒くんの人となりについてお話しします。目黒くんのブログを読むと優しさや誠実な気持ちが伝わってきますし、滝沢歌舞伎の舞台で見せる気迫や根性純粋な魂のかっこよさがあるなと思っています。そして雑誌のインタビューで度々見られるアイドルにならなかったら漁師になりたかった、畑を耕す方が性格的に合っているといった発言。これらのことから、個人的には女の人にとって危ない男の人という所謂3Bのイメージは目黒くんにもありません。(深澤くんと渡辺くんの話でも触れましたね)むしろ清潔感や健康的な雰囲気の方が強いのではないかと感じています。この雰囲気があるからこそ、『青い車』に見られる朝の瑞々しさや巡る命を描いた情景が似合うのだと思います。

 

永遠に続くような掟に飽きたら シャツを着替えて出かけよう

 

「永遠に続くような掟に飽きたら」という歌詞からは一種の諦観を感じます。くだらない掟はずっと変わらないのだろうな…というような。しかしそこから「シャツを着替えて出かけよう」と、悩むわけでもなくサッパリとした感じで抜け出す描写が目黒くんのイメージと重なりました。目黒くんは周りに流されない強さがあると思います。良い意味でマイペースということですね。

 

君の青い車で海へ行こう

おいてきた何かを見に行こう もう何も恐れないよ

 

大きくて綺麗でゆったりとしていて、でも時々力強く荒々しい面も見せる海は目黒くんのイメージに重なると思います。アイドルじゃなかったら漁師になりたかったという話、ジュニア時代に海で遊んだ話、脱出島で海を渡った経験など、海にまつわるエピソードも何かと多いですよね。シラス漁にも行きましたし…(冒険少年は目黒くんの夢を後押ししているのでしょうか)

「おいてきた何か」とは曖昧に表現されていますが、「おいてきた」ということは過去の何かなのだと思いました。目黒くんはなかなか自分を上手く出せなかった過去のことをよく話しますよね。でもそんな自分を変えるために色々なものを置いてきたのではないでしょうか。そしてその過程を通して「もう何も恐れない」という強い自分になっていったのかなと思いました。しかし捨てるのではなく‘‘置いていく‘‘としているのは、前に進むために置いていくけれども大切なものだからなのかなとも思います。目黒くんも、苦しいことが多かった過去だけれども、決してその思い出を捨てることなく大切にとっておいているイメージがあります。

 

生きるということは 木々も水も火も 同じことだと気付いたよ

 

「生きるということ」は、今回の話のポイントとなる言葉だと思います。「木々」「水」「火」と自然に関わる言葉が並べられて生命力のイメージが膨らんでいきます。自然豊かなところで土を触りながら生活したい願う目黒くんに似合う歌詞だなと思います。「生きるということ」はみんな「同じこと」というのはスケールの大きな話ですよね。でも目黒くんも「この地球の期待超えてけ」という歌詞を任せられていますからね。スケールの大きい男・目黒蓮くん、かっこいいです。

 

愛で汚された ちゃちな飾りほど 美しく見える光

 

ここまで、目黒くんと自然界に存在する生命のイメージの重なりについて話してきました。目黒くんの美しさは、朝露の美しさや燃える火の光の美しさに近いものな気がしています。それに加えて、この歌詞で言われているような「ちゃちな飾り」が光る美しさも似合うなと思いました。「ちゃち」とは何なのか、意味を確かめてみたいと思います。

ちゃちとは - コトバンク

安っぽい、おもちゃっぽいというイメージでしょうか。高級な宝石やブランド品の輝きじゃなくていいのですね。「愛」で汚れたおもちゃのような飾りは、もっと身近にある物な気がします。以前雑誌のインタビューで、昔は背伸びして高級な物を身に付けたりブランド品を選んだりしていたけど、今はそういうことはしなくなったと話していたことを思い出しました。私たちの日常生活の中に溶け込んでいる愛、汚れ、光などのナチュラルな美しさも目黒くんには似合うのではないでしょうか。

 

そして輪廻の果てへ飛び下りよう

終わりなき夢に落ちて行こう

今変わっていくよ

 

輪廻とは - コトバンク

「輪廻」とあることで生と死が繰り返す世界がイメージされます。この話の冒頭で目黒くん×『青い車』を考える上で生きる力と再生というキーワードに着目したいと書きました。この上記の歌詞はまさにそのイメージが凝縮している印象があります。

海でも大地でも、自然の世界は生と死が繰り返され、巡り巡ることで成り立っていますよね。そこに「果て」はあるのか考えると疑問ですが、「飛び下りよう」といとも簡単にスパッと提案してくるあたりが目黒くんのような雰囲気を感じます。目黒くんだったら自分で決めたことであれば躊躇なく飛び下りそうな気がします。

「終わりなき夢」というのはどこまでも続いていく未来のように思えます。これからの自分達の可能性とも言い換えられるのではないでしょうか。「落ちて」いくとあるのとで空に身を任せながら漂う姿も思い浮かびます。これからも立ち止まることなく攻め続けたいと言う目黒くんのイメージと重ねると、「終わりなき夢」を漂いながら「変わっていく」とは、傷を負いながらも再生を繰り返し強くなっていくということなのではないでしょうか。このような強く生きる力が目黒くんの魅力の源になっている気がします。命を燃やす時の炎の色は赤より熱い青なのかもしれません。

 

 

【みなと】

スピッツ みなと 歌詞 - 歌ネット

 

またまた海にまつわる曲ですね。『みなと』は歌詞だけでなく、穏やかでゆったりとした曲調も目黒くんに似合うと思い選びました。まるで波が寄せては引いていくようなリズムとメロディです。

 

船に乗るわけじゃなく だけど僕は港にいる

知らない人だらけの隙間で 立ち止まる

 

「船に乗るわけじゃなく」「だけど」ということは、他の目的があるのでしょうか。たまたま港にいるわけではなく、何か考えがあって「知らない人だらけの隙間」にいるのかもしれません。大勢人がいる中での一人の空間を描写することで、主人公が一人思考を巡らせている様子を表しているのだと思いました。

「港」ということは、海の一つの終着点ですよね。そのため波のイメージもここで生まれます。また、歌詞だけでなくこの曲のリズムやメロディー自体が、ゆったりとした波を思い起こさせるような気がします。この曲調は、マイペースでのんびり屋、そしてバラードが好きな目黒くんに似合うのではないかと思います。

 

遠くに旅立った君に 届けたい歌集めて

縫い合わせでできた歌ひとつ 携えて

 

先程の歌詞とこの歌詞の流れを考えると、一人思考を巡らせながら「言葉を集めて」「縫い合わせ」る作業をしているのですよね。この自分の心と対話をすることで生まれる内向きのエネルギーが目黒くんのイメージと重なります。

ここで目黒くんのブログについて感じていることを話したいと思います。目黒くんのブログは思いつきで書いているというより、どのような人達が読むのかを考え、時間をかけて、言葉を選んで書いている印象があります。24日更新だった頃は、1ヶ月かけて少しずつ書いているとも言っていましたね。また、話すよりも書く方が得意で、学生時代に作文は褒められることが多かったいうエピソードもあったかと思います。私は、ファンの中には様々な立場の人がいるということを踏まえながら誠実な言葉で自分の思いを綴る目黒くんのブログが大好きです。

内向きのエネルギーという言葉を使いましたが、『みなと』ではそのエネルギーが歌となって外の世界に放たれるのですね。目黒くんも自分の中で丁寧に大切に紡いだ言葉たちを隠すのではなく、私たちに向けて優しく、力強く発信してくれるところが素敵だなと思います。

 

汚れてる野良猫にも いつしか優しくなるユニバース

黄昏にあの日二人で 眺めた謎の光思い出す

 

青い車』で日常に溶け込む愛、汚れ、光などの美しさについて話しました。ここでの「汚れてる野良猫」も、汚れているけれども命を輝かせている愛おしいものとして目黒くんのイメージに寄り添っているように思えます。この隣合った‘‘日常‘‘から唐突に「ユニバース」と出てくることで、宇宙という大きな世界へと視界がぱっと開ける感じがします。‘‘宇宙‘‘も目黒くんをイメージする上で大切にしたい言葉ですよね。日常にあるささやかな愛おしさも、宇宙という世界を形作るスケールの大きなものも、どちらも似合う目黒くんは不思議な存在だなと思います。

宇宙のイメージが浮かび上がったところで「眺めた謎の光」という言葉が出てきますが、これは実際に目黒くんがよく話しているベランダから見える火球の話みたいですね。ここはイメージというよりダイレクトに目黒くんのエピソードみたいな歌詞で少し笑ってしまいました。

 

勇気が出ない時もあり そして僕は港にいる

消えそうな綿雲の意味を 考える

 

「勇気が出ない時もあり」から始まるここの歌詞を見ると、バックで踊っていた頃の目黒くんを思い出します。昔は恥ずかしい気持ちが強かったとよく話していますよね。また、「消えそうな綿雲の意味を 考える」というところでジャニーズを辞めようと思った時のエピソードを思い出します。本当に、辞めないでいてくれて良かった。(この感情はファンとしての勝手なものですが…)

「綿雲」という言葉自体も、のんびり、ゆったりとしている目黒くんのイメージに合うなと思います。ザ・B型でマイペースだと話している目黒くんですが、確かに雲のようにどこかへ行ってしまったり消えてしまったりすることもありそうな。そしてまたここで「考える」とあり、一番の歌詞でもあった内に向かっていくエネルギーを感じることができます。

 

遠くに旅立った君の 証拠も徐々にぼやけ始めて 目を閉じて ゼロから百まで やり直す

 

「君の証拠」をなくさないように「ゼロから百までやり直す」のはかなり根気のいる作業だと思います。でも自分にとって大切な人、物のためであれば目黒くんはどんなに途方もない作業だとしてもやりそうな気がします。滝沢歌舞伎の振り付けを1日で体に叩き込んできたこと、どんなバラエティ企画にもガチになるところ、玄関で倒れて寝てしまうほど本気で演技の仕事に取り組むところ、リタイアしたくないとスタッフにお願いし、38時間もかけて脱出島をやり抜いたこと……目黒くんからは誠実さに加えて、根性や頑固さ、こだわりの強さのようなものも感じるからです。

 

君ともう一度会うための大事な歌さ 

今日も歌う 一人港で

 

目黒くんが心を込めて歌う姿はとても魅力的だと感じています。レコーディングをする時は、どんな歌い方をすれば気持ちが伝わるのか、歌詞を見ながらよく考えて何回も歌うと言っていましたよね。『みなと』の主人公のも、大切な人を思いながら「一人港で」「大事な歌」を歌っています。二人の歌を通して心を伝えようとする姿が重なると思いました。

 

 

 

ラウールくん

 

【今】

スピッツ 今 歌詞 - 歌ネット

 

過去も未来も大切だけれど、ファンとしてはラウールくんの『今』を目に焼き付けたいなと思っています。こんなにも輝いているのにその一瞬はもう二度とこないと思うと目が離せなくなってしまいますね。

 

ありがとう なぜか夏の花

渚の 気まぐれな風を受け

 

ラウールくんが「ありがとう」と言っている場面をよく見かける気がします。きっとメンバーや周りの人からの愛情を受け取る機会がたくさんあるからですよね。「夏の花」とありますが、ラウールくん×夏 というと、まずは『LOCK ON!』を思い出します。2019年の夏はラウールくんにとってSnow Manとしての初めての夏でしたよね。あの夏のSnow Manの盛り上がりや熱の中心部にいたのがラウールくんだったのではないかと思います。もう一つラウールくんと夏・渚のイメージと言えば『ハニーレモンソーダ』がありますね。2021年の夏も『HELLO HELLO』のおかげでとても幸せな気持ちで過ごすことができました。

「渚の 気まぐれな風」は、少し掴みどころがないようにも見えるラウールくんのイメージに合うと思います。掴みどころがないというと、やや語弊があるかもしれません。大人びているようにも幼いようにも見えるラウールくんの独特な雰囲気がそのようなイメージを膨らませているように思えます。『ハニーレモンソーダ』の三浦界くんのイメージもプラスされているのかもしれませんね。

 

噛み痕 どこに残したい?

 

「噛み痕」を残す意図は何なのでしょうか。痕を残すことで「今」を生きた証拠を残そうとしているのかもしれません。「噛み痕」を残すという言葉は、周りの度肝を抜いてやろう、というような挑戦的な雰囲気を感じます。爪痕を残すという言葉に近いイメージです。「噛み痕」の方が「爪痕」よりも更に勢いと強さがある感じですね。「どこに残したい?」と相手に投げかける言い方により、より余裕を感じさせます。ラウールくんの堂々とした佇まいや圧巻のパフォーマンスは見た人に大きなインパクトを与えると思いますし、一度見たらなかなか忘れられるものではないですよね。

でも、この「噛み痕 どこに残したい?」という歌詞は、裏を返せばラウールくん自身に残る「噛み痕」でもあるのかなと思いました。15歳でSnow Manに入ったラウールくんにとって、これまでの道は消して平坦なものではなかったと思います。15歳だったラウールくんが乗り越えた大変だったことをここで私が好き勝手語るのは良くないと思うのでこの話はここまでにします。私は、強くてかっこいい魂をもったラウールくんがこれからもSnow Manとして輝いている姿を応援していきたいです。

 

君と歩く浅瀬 

笑って 軽くなでるように

 

青春全開!キラッとかがやく6人の素顔に注目♡<海の日記念>海ではしゃぎまくる!メイキング映像解禁 | ニュース | 映画『ハニーレモンソーダ』公式サイト

『ハニーレモンソーダ』では海の水色と界くんのレモン色の髪色のコントラストが眩しくてキラキラと輝いていましたね。「浅瀬」「軽くなでるように」といった言葉と水色とレモン色のイメージを組み合わせると、爽やかで気持ちの良い空気感が生まれると思います。そしてこの「軽くなでるように」の捉え方なのですが、

①倒置→軽くなでるように 笑って

②隠喩→軽くなでるように(風が吹く)

③省略→( 傷痕を)軽くなでるように

などがあるのではないかと考えました。

①だと、浅瀬で歩きながら微笑む一瞬の輝きを切り取った表現になりそうです。②だと、海風のイメージも加わりますね。③は少し飛躍していますが、前後の「噛み痕」や「傷や夢」という言葉を見ると、可能性としてなくはないような。ラウールくんの笑った顔や優しい風のイメージが膨らむのと共に、ほんの少し痛みのような雰囲気も感じるのではないかと思います。

 

いつかは 傷も夢も忘れて

だけど息をしてる  それを感じてるよ今

 

「いつかは 傷も夢も忘れて」とはいつか来る’’終わり’’を意味する言葉な気がします。「だけど息をしてる それを感じてるよ今」とあることで、「今」、この瞬間、命を燃やして生きていることに焦点が戻りますね。

ラウールくんの言葉で印象的なものがあります。2019年の少年たちの舞台で読んだ手紙に書いてあった「抜けないでね」という言葉です。これは他のメンバー8人に向けて言った言葉のようですが、いつか’’終わり’’が訪れることが分かっているからこそ言った言葉なのではないなと思いました。終わる時が来るかもしれないけど、それがすごく嫌なんだ、ずっと一緒にいたいんだという切な願いが感じられて胸が苦しくなりました。プロの世界で生きる大人びた一面と、幼さが残る普通の高校生の一面の両方を感じる言葉だと思います。

この『今』という曲は、「いつか 傷も夢も忘れ」るような未来が来ることは分かっているけれども、だからこそ「今」を必死に生きる、悔いが残らないように全力で生きて未来へ繋ぐ、というラウールくんの熱い魂が感じられる曲なのではないかと思いました。

 

 

ヒバリのこころ

スピッツ ヒバリのこころ 歌詞 - 歌ネット

 

この歌詞を考えるにあたって、「ヒバリ」という鳥について調べてみました。

ヒバリ|日本の鳥百科|サントリーの愛鳥活動

春の訪れを告げる鳥なのですね。他のサイトでも調べてみたのですが、垂直に高く高く舞い上がるという特徴もあるそうです。

春と言えば滝沢歌舞伎。そして高く高く天まで羽ばたく姿に滝沢歌舞伎を通して大きく成長したラウールくんが重なりました。(私なんかが「成長した」なんて記すのは大変おこがましいですが… でもきっと、そうなのではないかと思っています)

 

僕が君に出会ったのは 冬も終わりのことだった

降り積もった角砂糖が溶けだしてた

 

「振り積もった角砂糖が溶けだしてた」とは、角砂糖に例えられた雪が溶けている様子を表した歌詞かと思います。雪はまさにSnow Manの象徴となるイメージですね。「溶けだしてた」ということで春に向かっていることが分かります。先程も話しましたがSnow Manにとって春と言えば滝沢歌舞伎ですよね。

この歌詞を見ているとラウールくんがSno Manに加入し、初めて滝沢歌舞伎の舞台に立った2019年の晩冬を思い出します。面識はあったものの、Snow Manのメンバーときちんとした意味で「出会った」のはこの時だったと思います。そしてSnow Manのセンターに立ち、多くの人々の注目を浴びるようになりましたね。他のメンバーのファンがラウールくんと出会ったのもこの時だったかと思います。

 

白いひかりに酔ったまま レンゲ畑に立っていた

目をつぶるだけで 遠くへ行けたらいいのに

 

ラウールくんのメンバーカラーの「白」と、ステージのスポットライトの「白」がイメージされました。「酔ったまま」とありますが、「酔う」という言葉が気になったので確認してみました。

酔うとは - コトバンク

ラウールくんのイメージと重ねると、ここでは心奪われるという意味が近いのではないかと思いました。あるいは自分をコントロールできなくなるという意味かもしれません。そうすると「レンゲ畑」はステージの暗喩のようにも思えてきます。これらの言葉から、同じダンスは二度と出来ないという『May be』のフリーダンスを思い出しました。何かに取り憑かれたような、誰にも真似出来ない舞は、見る者全てを圧倒すると言っても過言ではないと思います。

「目をつぶるだけで 遠くへ行けたらいいのに」という言葉からは、現状への疲れやそこからの逃避のようなものを感じます。また、「遠くへ行けたら」というのは、’’夢が叶えば’’もしくは’’目標が達成出来たら’’というニュアンスに近い気がします。これらを踏まえてサビの歌詞を見てみましょう。

 

僕らこれから強く生きていこう 行く手を阻む壁がいくつあっても

 

「僕」ではなく「僕ら」なところが素敵ですね。ラウールくんも自分一人で「強く生きて」いくのではなく、Snow Manのメンバーみんなと「強く生きて」いくのだと思います。「行く手を阻む壁がいくつあっても」とありますが、これまでのSnow Manの歩みを振り返ると、「行く手を阻む壁」は本当に数え切れないほどあった気がします。きっとファンの私達が知らないところでも、メンバーで力を合わせて乗り越えた壁がたくさんあったかと思います。

この部分に関連して、Snow Manの『Stories』にある歌詞を思い出しました。ラウールくんと佐久間くんが歌う、「背負うべきものなど何一つないさ 全て抱きしめて行く」という歌詞です。一人で背負うべきものなど一つもないというのは最年少のラウールくんにとってとても心強い言葉なのではないかと思います。

 

いろんなことがあったけど みんなもとに戻っていく ここにいれば大丈夫だと信じてた

 

この歌詞は過去形で描かれていますが、2019〜2020年頃のラウールくんのイメージと重なりました。この頃は今以上に初めてのことが多くて不安なことも多かったのではないでしょうか。

「いろんなことがあったけど」というぼかされた表現ですが、ラウールくんの大きな個人仕事としてはTGCや映画の撮影などがありましたね。不安なことがあっても、Snow Manのメンバーの元へ戻っている時は「大丈夫」だと信じることができたのではないでしょうか。Snow Manの「みんなのもと」で得られる安心感や信頼感がラウールくんの心を守っていたのではないかと思います。

それではこの「大丈夫だと信じてた」とは過去のことであり今は当てはまらないのかというと決してそうではないと思います。メンバーと一緒にいる時の安心感についてはよく雑誌などでも話していますし。しかし、今は過去2年間よりも気持ちの面で強く逞しく成長しているのではないかと想像しています。康二くんはラウールくんに励まされていると言っていましたし、ラウールくんは会議の時にはっきりと意見を言っているとよくメンバーが話していますよね。最年少であっても一人のメンバーとしてしっかりとグループを支えるラウールくんはとてもかっこいいですよね。

 

遠くでないてる 僕らには聞こえる 魔力の香りがする 緑色のうた声

 

まずラウールくんのイメージとは別に、この歌詞自体について考えてみました。この場合「遠くでないてる」のはヒバリかと思います。そして「僕らには聞こえる」という強調された言い方により「僕ら」という存在が特別なものである印象が強まります。「魔力」とは、阿部くんの話で挙げた「魔法」という言葉に近いかもしれません。

魔力とは - コトバンク

人を惑わし、引きつける不思議な力とあります。「緑色のうた声」とありますが、ヒバリの体の色は黄褐色なのでこの場合は草木が芽吹く春のイメージとしての「緑色」でしょうか。まとめると、春の訪れを告げるヒバリの鳴き声を「魔力の香りがする緑色のうた声」と表したのだと思います。

ここでラウールくんのイメージ×歌詞に話を戻します。Snow Manにとって滝沢歌舞伎は特別なものだと思います。春と言えば滝沢歌舞伎!と皆が言うよう歴史もありますし、Snow Manが懸ける思いも強い舞台ですよね。この歌詞には「魔力の香り」とありますが、この舞台で歌い、踊り、演じることは一種の非日常体験であり、そしてそれを見る人々も滝沢歌舞伎の世界に没入させるものだと思います。Snow Manとなり、その非日常体験の中心となったラウールくん。「僕ら」であれば、春の魔力を体現することができる。というような自信と覚悟を感じさせる歌詞だなと思います。

 

僕らこれから強く生きていこう 涙がこぼれそうさ

ヒバリのこころ

 

『ヒバリの心』では、「僕らこれから強く生きていこう」という歌詞が繰り返されます。これにより、壁→達成→強く成長→壁…のサイクルが繰り返されるイメージが湧いてきます。そして、高く高く舞い上がり春の訪れを告げるヒバリは、「強く生きていこう」という心と「涙がこぼれそう」という心の両方をもっているのですね。

様々な経験を経て強く成長したラウールくんにも、「涙がこぼれそうさ」という時は存在するかもしれません。しかし「僕ら」とあるように、ラウールくんが歩む道は一人で歩む道ではなく、Snow Man全員で共に歩む道なのだと思います。Snow Manの歩む道の先が明るい光で溢れていることを切に願っています。

 

 

 

 

以上となります。拙いブログでしたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。書いていてとても楽しかったです。でもこのブログはsugukesu’s diaryなのでその名に恥じぬよう気が済んだらすぐ消します。

みなさんも機会がありましたらぜひSnowMan×スピッツについて考えてみてください。

どちらも素晴らしいアーティストですよね。大好きです。